部分矯正できない例はある?症例と対処法を紹介

「部分矯正」とは、言葉の通り、歯並びの一部だけを対象とした歯科矯正のことです。全体矯正よりも治療費が安価で、矯正期間が短いことが特徴です。

「出っ歯は前歯だけだから、部分矯正で治療できないかな?」
「見える部分だけ、すきっ歯を治療したい…」

など、ご自身の症例が部分矯正の対象かどうか気になる方も多いのでは?

ただ、歯並びの一部だけを対象とする部分矯正は、適応できない例もあるため注意が必要です。

この記事では、部分矯正ができない例や、その場合の対応方法について解説していきます。

目次

部分矯正とは?

「部分矯正」とは、歯並びの一部分だけを対象とした矯正治療のことを指します。一般的には、前歯から犬歯(八重歯)までを治療対象として、上下左右計12本の前歯の改善を図ります。

「全体矯正」よりも安価で治療期間も短いことが多いため、「プチ矯正」とも呼ばれており気軽にできるイメージがある方もいるでしょう。

しかし、ご自身の気になる部分が前歯だけだったとしても、「部分矯正」の対象症例になるとは限りません。矯正のための第一歩は適性診断です。レントゲンや歯型のスキャンなどを行って、部分矯正の適用範囲かを調べられます。

当院では無料で部分矯正の適性診断を行っていますので、お気軽にご相談ください。

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部分矯正できない例

部分矯正は全体矯正と比較して治療できる歯が限られているぶん、部分矯正では対応できない症例があるのも事実です。気になる部分が前歯だけであっても、噛み合わせや歯の全体のバランス、骨格などによって部分矯正ができない例もありますので、詳しく解説していきます。

歯並びの乱れが大きい場合

「全体的に歯がガタガタしている」「歯の重なりが大きい」などのケースでは、部分矯正ができない場合があります。

歯の重なりを治すには、歯を並べ直すスペースが必要です。スペースを確保するために奥歯から矯正が必要になったり、場合によっては抜歯も選択肢になります。

歯並びの乱れが大きい場合は、歯を大きく動かす必要があるため、前歯だけを動かすと全体のバランスが崩れてしまう可能性も考えられます。

奥歯の噛み合わせに問題がある場合

奥歯の噛み合わせに問題があり、前歯の見た目に影響を与えている場合も、部分矯正での治療が難しい症例です。例えば、以下のような症例が挙げられます。

・開咬(オープンバイト)
奥歯をしっかり噛み合わせても、上下の前歯が閉じずに隙間ができる状態のことです。

・交叉咬合(クロスバイト)
奥歯を噛み合わせた場合に、上下の歯が横方向にずれている状態のことです。

・過蓋咬合(ディープバイト)
奥歯を噛み合わせた際に、上の前歯が下の前歯を覆い隠してしまう状態のことです。

これらの症例の場合は、奥歯を含めた全体の噛み合わせを整える必要があります。

ご自身の気になる部分が前歯だけだったとしても、上記のケースに当てはまる場合は全体矯正を視野に入れる必要があるので、歯科クリニックに相談するようにしましょう。

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骨格に問題がある場合

重度の出っ歯や受け口などは、歯並びだけではなくあごの骨格が影響している場合もあります。

骨格に問題がある場合は、歯列矯正だけでは治療できず、外科手術を行うのが一般的です。見た目だけで判断することは難しいため、歯科クリニックのレントゲンなどで確認してもらうようにしましょう。

部分矯正ができない場合の対応法

部分矯正ができない症例に当てはまってしまった場合でも、矯正治療をあきらめる必要はありません。ほとんどの場合は全体矯正または外科手術などで対応が可能です。

また、部分矯正を無理やり行うのではなく、症例に適応した治療方法を選ぶほうが仕上がりもきれいになります。理想の歯並びを手に入れるために、矯正方法を歯科クリニックに相談してみましょう。

当院でも、部分矯正・全体矯正のマウスピース矯正を行っています。初回診断は無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。

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部分矯正についてのよくある質問(FAQ)

最後に、部分矯正に関するよくある質問をご紹介します。

前歯のすきっ歯の場合は、部分矯正が可能?

前歯のすきっ歯は、基本的には部分矯正に対応している症例です。多くの場合は部分矯正で治療可能ですが、歯の隙間が大きすぎる場合は、前歯だけすきっ歯を直すと逆に他の歯との間が空いてしまったりするので、全体矯正が必要になることもあります。

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出っ歯の場合、部分矯正が可能?

出っ歯についても、軽度の場合は部分矯正に対応しています。ただし、隣の歯との関係で前歯を奥に移動させるスペースがない場合は、他の歯も動かす必要があります。スペース確保のための抜歯が必要になるケースでは、全体矯正が適していることもあります。

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部分矯正のデメリットはある?

部分矯正は、あくまで歯列の一部のみを対象とした矯正方法です。噛み合わせの改善ができなかったり、適応症例が限られている点などがデメリットといえるでしょう。

部分矯正ができるかどうか適性診断で調べてみよう

部分矯正は全体矯正よりも費用が安く、治療期間も短いため、歯科矯正の候補に入れたい魅力的な選択肢ですよね。ただし、どうしても歯を動かせる範囲に限りがあるため、ご紹介したような部分矯正ができない症例もあるので注意が必要です。

また、見える部分だけが気になる場合であっても、必ずしも部分矯正が最適な選択肢ではないこともあります。無理やり部分矯正を選択するのではなく、ご自身の症例に合わせて、最適な治療方法を選ぶことが大切です。

当院でも、歯科矯正検討中の方への適性診断を行っています。初回診断は無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。

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