下唇が出ている状態の口元は、遺伝や習慣的な舌癖が原因だと考えられます。
「下唇が目立って気になる…」
「下唇の突出感は、どうやったら治るの?」
本記事ではこのような疑問を解決しながら、なぜ下唇が出てしまうのか原因や治療方法をご紹介。
症状ごとの治療方法もわかるので、「下唇の出っ張りが気になる」という方はぜひ参考にしてください。
下唇が出ている原因は?
下唇が出ている原因は主に、遺伝などの「先天的な要因」と、日常の習慣や癖による「後天的な要因」の2種類に分けられます。
それぞれの原因を詳しく見てみましょう。
先天的な要因
先天的な要因とは、遺伝によって下唇が出ている場合です。
また、日本人はあごが欧米人よりも小さく、比較的ガタガタした歯並びになりやすい人種ともいわれます。
遺伝的な問題があるかどうかは自己判断が難しいため、歯科医師に相談することが重要です。
後天的な要因
後天的な要因で下唇が出るケースでは、日常的な習慣が一つの要因として考えられます。
たとえば、以下のような習慣や癖は下唇の突出感につながる可能性があります。
・口呼吸が習慣化している
・舌で歯を押す癖がある
・食生活に問題であごが発達してない
習慣的に口呼吸をしていると、口の周りの筋肉が緩むため、舌の位置も変化しやすくなります。舌がだらんとした状態になることで、歯並びに影響を与え、下唇が出たような見た目になることがあります。
【症状別】下唇が出ている場合の治療方法
下唇が出ている場合、症例によって治療方法は異なります。どのようなアプローチで下唇を改善できるのか、確認してみましょう。
歯並びの影響で下唇が出ているケース
歯並びの影響で下唇が出ている場合は、受け口(下顎前突・反対咬合)の可能性があります。
歯並びに起因する症例は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で治療を行います。上顎の前歯が内側に向いている状態なら、歯の向きを整えることで改善を目指せます。
唇が分厚くて下唇が出ているケース
唇のバランスが悪いとタラコ唇に見えてしまい、コンプレックスを感じることが多いです。唇の分厚さが原因で下唇に影響が出ている場合は、美容整形を行うのが一般的です。
理想的な唇の厚さは、上口唇が8mm、下口唇が10mmほどとされています。美容整形の治療では、唇の内側の粘膜を切除・縫合する手術を行います。
骨格的に下顎が出てているケース
あごの骨に問題がある場合は、外科手術が必要です。
正しい位置に下顎があるのか確認して、骨格全体のバランスに問題がある場合は骨を削るなどの外科手術を行います。歯並びも改善が必要な場合は、歯科矯正を並行して行うこともあります。
下唇が出ている原因を個人で判断することは難しいため、クリニックで相談することがスムーズです。歯科医師に相談して、下唇が出ている原因を確認しましょう。
下唇が出てる状態を放置するリスク
下唇が出ているとあごや歯に影響が起こりやすく、放置しておくと以下のようなリスクがあります。
・あごに負担がかかる
・発音に影響がある
・肩こりや頭痛
見た目だけでなく、あごの負担や肩こりなど体の不調につながります。それぞれのリスクを確認しておきましょう。
あごに負担がかかる
歯並びが原因で下唇が出ている状態だと、噛み合わせも悪くなっているケースが少なくありません。
そうなるとあごに負担がかかり、「顎関節症(がくかんせつしょう)」を発症する可能性があります。
あごが痛くなったり、口を大きく開けられないなど、あごの関節に関係する不調が出やすいです。
発音に影響がある
下唇が出ている状態が骨格的な問題から起こっていると、発音にも影響がでます。
たとえば、しゃくれたような受け口の場合、発音をするときの空気の漏れや舌の動きに制限がでます。
上下の歯の隙間から息が漏れてしまい、特にサ行・タ行などが言いづらくなることがあります。
肩こりや頭痛になる
歯並びや骨格がずれた状態だと、肩こりや頭痛など体にも不調が出ます。
たとえば、噛み合わせが悪いと口元の筋肉が正しく使えず、咀嚼筋の緊張が続きます。それにより筋肉が過度に収縮して、痛みにつながる場合もあるでしょう。
ただし、下唇がどういった要因で出ているのかは個人で異なるため、すべてが当てはまるわけではありません。
あごに違和感が出たり、下唇にコンプレックスを感じていたりする方は、早めにクリニックに相談しましょう。
下唇が出ていることが気になったら相談しよう
下唇が出ている状態は、歯科矯正や外科手術で改善を目指せます。歯並びに問題があるか、骨格的な問題があるかで、治療方法が異なるため専門家に相談しましょう。
当院はOh my teethのマウスピース矯正を取り扱うクリニックです。
矯正適性診断では下唇が出ている原因についても診させていただきます。口元の見た目を改善したい方は、いつでもお気軽にご相談ください。