口ゴボとは、横から見たときに口元がもこっと前に出ている状態です。
遺伝や歯並び、口呼吸などが原因で起こることが多く、見た目や噛み合わせに悪影響を及ぼすことがあります。
口ゴボは歯科矯正で改善できる可能性があります。そこで本記事では、口ゴボの主な原因や矯正方法、なおすメリットについて解説。「口ゴボを何とかしたい！」という方は必見です。
口ゴボとは？
口ゴボとは、横から見たときに口元が前に出ている状態です。歯科医学の専門用語ではありませんが、口ゴボはインターネットやSNSなどで一般的に使われています。
上のあごの骨や歯が前に出ている「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」や、上下のあごの骨や歯が両方前に出ている「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」が口ゴボといわれることが多いです。
口ゴボの状態は見た目への影響だけでなく、食べ物がうまく噛めない、発音しにくいなどのお口の機能に問題が生じる可能性があります。
口ゴボの主な原因
口コボの主な原因は、遺伝的要因と後天的要因です。
上あごや下あごの骨が前に出ている場合、口元も自然と前に出てしまいます。骨格は遺伝的な影響が大きく、両親のどちらかが口ゴボの場合、子どもにも引き継がれる可能性があります。
軽度の場合は矯正治療のみで改善できることもありますが、重度の場合は矯正治療と外科手術を組み合わせる「外科矯正」が必要です。
一方、歯やあごの位置は正常でも、唇や頰の厚みによって口ゴボのように見えることがあります。この場合は歯科矯正による改善が難しく、美容整形が必要です。
そして後天的な要因の一つが歯の生え方の問題です。前歯が前に出すぎていたり、上下の歯が正しく噛み合わないと口ゴボを引き起こします。
また、口呼吸を続けていると、舌の位置が下がり、あごの発達が妨げられて口ゴボになることも。アデノイド肥大など、鼻呼吸を妨げる病気も口ゴボの原因となりえます。
口ゴボの矯正方法
噛み合わせや歯並びによって生じている口ゴボは、以下のような矯正治療で改善が期待できます。
- マウスピース矯正
- 表側矯正
- 裏側矯正
- 外科矯正
マウスピース矯正は、マウスピースを使って歯を少しずつ動かす矯正方法です。矯正器具が目立ちにくく、取り外せるため食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。しかし、装着時間を守る必要があり、自己管理が求められます。
表側矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置とワイヤーをつける方法です。軽度～重度の口ゴボに対応できますが、ブラケットが目立つデメリットがあります。
一方、裏側矯正は、ブラケットとワイヤーを歯の裏側につける方法です。見た目を気にせず矯正できます。
また、あごの骨が原因で口ゴボになっている場合は、外科矯正が必要です。手術によってあごの位置を修正し、その後矯正治療で歯並びを整えます。
どの矯正方法が適しているかは、口ゴボの程度によって異なります。まずは歯科医師に相談しましょう。
口ゴボをなおすメリット
ここでは口ゴボをなおすメリットを3つ紹介します。
コンプレックスの解消
口ゴボが改善され口元のコンプレックスが解消されると、笑顔に自信が持てるようになり、人とのコミュニケーションにもいい影響が出ます。
虫歯や歯周病リスクの軽減
歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。また、口臭予防にもつながるでしょう。
咀嚼効率の向上
上下の噛み合わせが改善できれば、食べ物をしっかりと噛み砕ける咀嚼(そしゃく)力がつきます。
食べ物を細かく噛み砕くことで唾液の分泌も促されると、消化吸収の向上につながります。
栄養も無駄なく体内に取り入れられるようになるでしょう。
口ゴボの矯正治療でよくある質問
ここでは、口ゴボの矯正でよくある質問と回答を紹介します。
歯並びはいいのに口ゴボになる理由は？
口ゴボは骨格や皮膚、筋肉の厚みも影響します。そのため、上下のあごが前に突き出ている場合や唇を囲む皮膚や筋肉が厚い場合は、口ゴボのように見えることがあります。
口ゴボは自力でなおせる？
自力でなおすことはできません。お口周りの筋肉のトレーニングやマッサージなどがSNSなどで紹介されていますが、根本的な解決は期待できないでしょう。
また、舌の癖を改善するためのトレーニングもありますが、その場合も歯科医師の指導が必要です。
口ゴボの矯正は抜歯が必要？
口ゴボの程度や原因、歯並びの状態などによって、抜歯処置をするかどうかは異なります。歯を抜く必要があるかは、精密検査が必要です。
あなたの口ゴボがマウスピース矯正でなおせるか確認してみませんか？
口ゴボをなおすことで見た目のコンプレックスが解消されるだけでなく、健康面でもさまざまなメリットがあります。口ゴボに悩んでいる方は、一度歯科医師に相談してみましょう。
当院は、マウスピース矯正 Oh my teethの取り扱いクリニックです。通常3万円程度かかる検査・診断を無料で実施しています。
あなたの口ゴボがマウスピース矯正に対応しているかどうかを気軽にチェックしてみてください。
