「噛み合わせは歯科矯正で治せる？」
「顔の歪み改善も歯科矯正でできるの？」
歯並びを治す歯科矯正で、噛み合わせや顔の歪みも改善されるのか、不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで本記事では、噛み合わせの矯正について解説します。
食事がしにくい、左右で噛む強さが違う気がするなど、噛み合わせで困っている方はぜひ参考にしてください。
噛み合わせは歯科矯正で治る？
歯科矯正は、歯並びと同時に噛み合わせを整えられる治療法です。
「食事がしにくい」「噛むとあごが痛い」などの症状がある方は、歯科矯正で改善できる可能性があるため、一度歯科医師に相談してみましょう。
噛み合わせは全体矯正で改善を図る
歯科矯正には、部分矯正と全体矯正があります。
噛み合わせを治したい場合は、全体矯正で改善を図ります。
部分矯正：主に犬歯から犬歯の上下前歯12本を整える方法。前歯を対象としているため、奥歯や全体的な噛み合わせは治せない。
全体矯正：歯列全体を動かせる対象とした方法。歯並びも噛み合わせも両方整えられる。
噛み合わせを矯正する際の費用と期間
前述の通り、噛み合わせを改善するには、全体矯正を行います。
ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに選択可能ですので、症例や希望に合わせて適したものを選びましょう。
| 特徴 | 費用目安 | 期間目安 | |
|---|---|---|---|
| 表側矯正 | ブラケットとワイヤーを歯の表側に装着する | 全体矯正：60万〜130万円 | 1〜3年程度 |
| 裏側矯正 | ブラケットとワイヤーを歯の裏側に装着する | 全体矯正：100万〜170万円 | 2〜3年程度 |
| ハーフリンガル矯正 | 上顎の歯は裏側に、下顎の歯は表側に装置を装着する | 全体矯正：80万〜150万円 | 2〜3年程度 |
| 特徴 | 費用目安 | 期間目安 | |
|---|---|---|---|
| マウスピース矯正 | 透明なマウスピース型装置で目立ちにくい | 全体矯正：60万〜100万円 | 1〜3年程度 |
歯科矯正で改善が見込めるケース
以下の症例に該当する方は、歯科矯正で歯並びと噛み合わせの改善が見込めます。
- ガタガタの歯並び
- 出っ歯
- 受け口
- すきっ歯
- 開咬
- 過蓋咬合(かがいこうごう)
- 交叉咬合(こうさこうごう)
噛み合わせが悪いかどうかは、ご自身では気付きにくいことがあります。
悪い歯並びに心当たりがある方は、歯科医師に噛み合わせのチェックもしてもらいましょう。
歯科矯正だけでは噛み合わせが治らないケースとは？
精密検査の結果、歯並びや噛み合わせの悪さの原因が「顎変形症」と診断された場合、歯科矯正だけで噛み合わせを改善させるのは困難です。
顎変形症：上あご、下あごの大きさの異常やズレによって噛み合わせ(歯並び)が悪くなっているもの。顔の歪みを伴うものもある。
(例)
・上あごから前に出ている出っ歯
・下あごが大きい受け口
あごの骨の大きさや位置から正さないといけないケースでは、歯科矯正と骨切り手術(セットバック)をセットで行う「外科的矯正」が必要です。
＜外科的矯正の一般的な流れ＞
- 手術前矯正(半年〜1年半程度)
- 手術・入院(2週間程度)
- 手術後矯正(半年〜1年半程度)
噛み合わせや顔の歪みを自分でチェックする方法
噛み合わせや顔の歪みを簡単にセルフチェックしてみましょう。
＜正しい噛み合わせセルフチェック＞
- 「イ」の口にしたとき、上下前歯の中心線が一致している
- 上下の奥歯がしっかり噛み合っている
- 左右とも同じ力で噛める
- 上の歯が下の歯を2〜3mmほど覆っている
＜顔の歪みセルフチェック＞
- 両目の大きさや位置が違う
- 鼻筋〜鼻先〜あご先が直線でない
- 口角の位置が左右で違う
- あごのライン(輪郭)が左右で違う
割り箸を横に噛んだり、顔写真に線を引いてみたりするとわかりやすいです。
また、歪みをチェックできるアプリも活用してみてください。
【参考】
・フェイスシンメトリー:完璧な人はいない｜App Store
・顔診断アプリ「FaceScore」｜App Store
噛み合わせ矯正は保険適用になる？
通常の歯科矯正で噛み合わせが整えるなら、自費診療です。
ただし、顎変形症や厚生労働大臣が定める疾患に該当しているケースであれば、保険適用になる可能性があります。
※ワイヤー矯正のみ。マウスピース矯正の場合は保険適用外。
厚生労働大臣が定める疾患例：
引用：日本矯正歯科学会
唇顎口蓋裂、ダウン症、筋ジストロフィーなど
なお、保険適用を受けるには、厚生労働大臣が定める施設基準に適合している保険医療機関での診察が必須です。
費用目安は保険適用で50万～65万円程度です(保険適用外で140万～400万円)。
歯科矯正中に噛み合わせが悪くなるって本当？
歯科矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じる方は珍しくありません。
歯は1本でも動くと、噛み合わせに違和感が出やすいからです。
ただ、矯正中の噛み合わせの違和感は、歯が動いている証拠でもあります。
大きく心配しすぎることはありませんが、どうしても気になる方は歯科医師に相談しましょう。
噛み合わせ矯正は医療費控除ができる
医療費控除は、1月1日～12月31日までの1年間で支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすれば納めた税金の一部が返ってくる制度です。
見た目の改善目的ではなく、「噛み合わせを正す目的で歯科矯正を行う」と診断されれば医療費控除が申請できます。
噛み合わせが気になったら歯科医師に相談しよう
歯科矯正で噛み合わせを治すことは可能です。
症例に合わせて、ワイヤー矯正・マウスピース矯正・外科的矯正を用いて改善を図ります。
本当に噛み合わせが悪いのか、通常の歯科矯正で治せるのかは精密検査を受けなければわかりません。
当院はマウスピース矯正「Oh my teeth」を導入しており、精密検査はすべて無料で行っています。
30分程度のお時間で終了するので、噛み合わせをマウスピース矯正で治したいとお考えの方は、ぜひ無料診断をご利用ください。
