歯科矯正で下の歯だけ治したい！矯正方法・費用・期間について解説

「下の歯だけ矯正したら歯並びがよくなりそう」

「下の歯だけ矯正したいけど、できるのかな？」

このように考えている方は多いのではないでしょうか。

下の歯だけが気になる場合、部分矯正で改善できる可能性があります。しかし、下の歯だけの矯正にはデメリットもあり、上下あわせて改善したほうがいいケースも。

そこで本記事では、下の歯だけ矯正したい方に向けて、矯正方法や費用、期間について解説します。

矯正治療は下の歯だけできる？

結論からいうと、「部分矯正」と呼ばれる方法で下の歯だけ動かすことが可能です。全体矯正と比較して費用を抑えられたり、短期間で完了するのがメリット。

ただし、部分矯正は前歯を対象にしているため、奥歯の噛み合わせは改善できません。前歯の歯並びは整えられても、奥歯の噛み合わせが悪化してしまえば、かえって歯やあごにかかる負担が大きくなる可能性があります。

また、下の歯だけの矯正は、全体のバランスを損なうリスクがあります。下の歯だけ矯正するよりも、上下の歯全体で矯正するほうが賢明であるということを念頭に置いておきましょう。

下の歯だけを矯正したい場合は以下の方法があります。

表側矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を装着し、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。装置が目立つため、見た目が気になる方もいます。

一方、裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着するため、装置が目立ちません。ただ、慣れるまでは発音しづらいことがあります。

マウスピース矯正は、矯正専用の透明なマウスピースを装着して歯を動かします。1日20時間以上の装着が必要ですが、取り外せるので食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。

下の歯だけの矯正が適しているのは、主に以下のケースです。

「下の歯の並びが悪い」というだけでは、下の歯だけの矯正はできない可能性があります。特に噛み合わせに問題がある場合は、上下両方の矯正が必要です。

下の歯だけ矯正できるかどうかは、精密検査を受けてみないとわかりません。まずは気軽に歯科医師に相談してみましょう。

下の歯だけの矯正は、上下両方の矯正と比べて動かす範囲が限定されるため、治療期間が短く、費用を抑えられるのがメリットです。また、下の歯のみに装置をつけるため、痛みや違和感が少なく、発音や食事への影響も抑えられます。

一方、デメリットは、噛み合わせが改善されないことです。そのため、下の歯だけ矯正すると上の歯との噛み合わせに問題が生じることもあります。

噛み合わせが悪いと噛む際に違和感を覚えたり、顎関節症を引き起こす原因になりえます。

顎関節症とは、口を開けるとあごが痛む、大きく開けられないといった症状が現れる状態のこと。頭痛や肩こり、耳鳴りの原因となることもあります。

ごくわずかな噛み合わせのずれでも、日常生活に影響を及ぼすケースは少なくありません。下の歯だけの矯正は、歯を大きく動かすことはできず、ほとんどの症例で上下両方の矯正が必要になります。

いずれにしても歯並び改善をするには、クリニックでの診断が必要なのでまずは歯科医師に相談しましょう。

部分矯正の目安費用と期間です。