「LINEで相談できる」と言われても、何をどこまで聞けるのかは分かりにくいものです。
Oh my teethでLINEが使われる場面は、大きく2つに分かれています。ひとつはまだ治療を始めていない段階での相談。もうひとつは治療が始まってからのやりとりです。目的も、扱う内容も違います。
そしてもうひとつ、先にお伝えしておきたいことがあります。LINEでのやりとりは診断ではありません。写真から読み取れることには範囲があり、そこを超える判断は診察と検査を経て行われます。
この記事では、それぞれの段階で何ができて何ができないのかを整理します。
LINEが使われる2つの場面
| 段階 | 内容 | 対象 |
|---|---|---|
| 検討段階 | 来店前の写真相談 | まだ治療を始めていない方 |
| 治療中 | 週に一回の写真での診察/医療チームによるサポート | 治療を受けている方 |
検討段階|来店前の写真相談
公式サイトには、来店前にLINE公式アカウントから写真相談を利用できると案内されています。歯並びの写真を送って、状態について相談するという使い方です。
この段階の目的は、受診するかどうかを判断するための材料を得ることにあります。
治療中|週に一回の写真での診察
一方、治療が始まったあとは役割が変わります。公式サイトには、「週に一回、写真で診察。医療チームがLINEで24時間サポート」と記載されています。
この段階の目的は、治療が計画どおりに進んでいるかを確認することです。
同じ「LINEで相談」でも、内容が違う
この2つは連続していますが、扱う内容は別です。検討段階では「始めるかどうか」、治療中は「進んでいるかどうか」が問いになります。
自分がどちらの段階にいるかによって、聞ける内容も変わります。
画像で確認できる範囲には限りがある
ここが、期待とずれやすい部分です。
読み取れるのは重なりやすき間の有無
送られた写真から読み取れるのは、歯が重なっているか、すき間があるか、ねじれているかといった、並びについての情報です。正面や斜めから撮った画像で確認できます。
前後の位置は写真では測れない
一方、歯列全体が前後どこにあるか、前歯がどの角度で立っているかは、写真から数値として読み取ることができません。角度や距離、撮影の条件によって見え方が変わります。
噛み合わせも分からない
上下の歯がどう噛み合っているか、奥歯がどの位置にあるかも、外から撮った写真では確認できません。
歯を並べる場所の量も測れない
歯が並ぶために必要な長さと、使える長さの差。これは歯の幅を一本ずつ測り、顎の形と合わせて計算するもので、写真からは出てきません。
だからLINEでのやりとりは診断ではない
以上のことから、LINEで送った写真をもとに「この治療で対応できます」と確定することはできません。
⚠️ 写真相談で得られるのは、あくまで見当をつけるための情報です。撮り方や、写真から分かる範囲については以下の記事にまとめています。
検討段階で聞けること
そのうえで、始める前の段階でLINEが役に立つ場面はあります。
進め方の流れ
相談から治療開始までに何をするのか、どのくらいの期間がかかるのか。手順についての質問は、写真がなくても答えられる領域です。
費用の考え方
どういう項目が発生するのか、何が含まれるのか。金額の構造についての質問も同様です。
通院の頻度
どのくらいの間隔で通うことになるのか。この点は治療の内容によって変わりますが、一般的な範囲は事前に聞けます。
写真がなくても答えられる質問がある
ここまでの3つに共通するのは、歯並びの状態に依存しない質問だという点です。手順も、費用の項目も、通院の間隔の考え方も、個人の状態を見なくても説明できます。
逆に言えば、「自分の場合はどうか」を含む質問には、写真だけでは答えが出ません。この線引きを持っておくと、聞くべきことと、診てもらうべきことが分かれます。
受診するかどうかを決めるための材料
これらを合わせると、「一度診てもらう価値があるか」を判断する材料にはなります。そこから先の判断は、検査を経て行われます。
治療の内容が何によってどの順に決まるのかについては、以下の記事で整理しています。
実際に状態を確認するための検査について、当院では診察料・検査料が無料です。
治療中のやりとりは「経過の共有」が中心
治療が始まると、LINEの役割が変わります。
週に一回、写真を送る
公式サイトの記載によれば、週に一回の頻度で写真を送り、それをもとに経過を確認するという進め方です。
確認されているのは計画とのずれ
このとき確認されているのは、計画上の位置と、実際の歯の位置がどれだけ合っているかです。ずれが生じていないか、装置が適切に使われているか、といった点になります。
気づいたことを伝える場でもある
痛みが続いている、装置が浮いている気がする、外れた。こうした変化を伝える経路としても機能します。次の通院を待たずに共有できることに意味があります。
ただし判断は診察に基づく
⚠️ ここも押さえておきたい点です。やりとりの中で得られた情報をもとに、必要であれば受診の案内が行われます。画面越しの確認だけで治療の方針が変わるわけではありません。
LINEは経過を共有する経路であって、診察に置き換わるものではありません。
文字と写真というメディアの制約
治療中に感じた変化を伝えるとき、対面とは違う難しさがあります。その難しさは、伝え方が下手だからではなく、使っている手段の性質から来ています。
指さして示すことができない
対面であれば「ここです」と指させます。文字ではその代わりに、部位を言葉で特定する必要があります。上か下か、右か左か、何番目の歯か。この変換が、伝えるときの手間になります。
写真は撮った瞬間しか写らない
もうひとつが時間の制約です。痛みや違和感は、常にあるとは限りません。噛んだときだけ、朝だけ、装置を替えた直後だけ。
そうした間欠的な変化は、写真には写りません。文字で補う必要があります。
程度が伝わりにくい
「痛い」という言葉は、我慢できる程度から食事に支障が出る程度までを含みます。対面であれば表情や様子から伝わる部分が、文字では落ちます。
だから補う情報がある
これらの制約があるため、部位・発生する場面・程度・始まった時期を言葉で添えると、返ってくる情報が具体的になります。
治療中に感じる変化をどう伝えるかについては、以下の記事で具体的に扱っています。
伝わらなかったときは、受診で確かめる
そして、文字と写真で伝えきれないと感じたら、それ自体が受診の理由になります。「うまく説明できない」という状態は、実際に見てもらう必要があるということでもあります。
迷ったときに使える経路があるということ
治療中には、相談してよいのか迷う場面が出てきます。
「こんなことで連絡してよいのか」と感じる場面
変化が小さいとき、次の通院まで日があるとき。連絡をためらう理由はいくつもあります。
連絡の負担が低いことの意味
LINEという経路があることの実務的な意味は、電話や来院より連絡の負担が低いという点にあります。迷ったまま抱えるより、伝えたほうが判断は早くなります。
気持ちが揺れる時期があること
治療の途中で気持ちが揺れる時期については、以下の記事で扱っています。
検査を受けないと決まらない部分
LINEでのやりとりは、始める前も治療中も、判断の材料を共有するための経路です。
当院では口腔内をスキャンして状態を確認し、歯を動かした場合の歯並びを3Dのシミュレーションで見ていただけます。これは歯並びのシミュレーションであり、顔全体の変化を示すものではありません。診察料・検査料は無料です。
なお、検査の結果として対応できないとお伝えすることがあります。写真の段階では分からなかった条件が、検査で明らかになることもあります。
自由診療に関する注記
マウスピース型矯正装置による歯列矯正は自由診療(保険適用外)です。マウスピース矯正 Oh my teeth の標準的な費用はLiteプラン 150,000円(税込・平均約2ヶ月)、Basicプラン 330,000円(税込・平均約3ヶ月)、Proプラン 660,000円(税込・平均約6ヶ月)です。記載の期間は歯を動かす矯正期間であり、後戻りを防ぐ保定期間は含みません。主なリスク・副作用として、歯の痛みや違和感、歯根吸収、歯ぐきの退縮に伴うブラックトライアングル(歯と歯の間の隙間)などが生じる場合があります。IPRを行う場合はエナメル質を削るため、知覚過敏が生じることがあります。重度の歯周病や顎関節症のある方、骨格性の不正咬合が強い方などは治療をお受けいただけない場合があります。なおLiteプランには安心保証制度・ワイヤー補償は付帯しません(Basic・Proプランのみ)。
よくある質問
Q. 写真を送れば、治療できるかどうか分かりますか。
A. 写真だけでは確定しません。読み取れるのは並びの状態までで、前後の位置、噛み合わせ、歯を並べる場所の量は写真からは測れません。見当をつけるための情報にはなりますが、判断は検査を経て行われます。
Q. LINEでの相談は診察の代わりになりますか。
A. なりません。経過を共有したり、質問に答えたりする経路であって、診察に置き換わるものではありません。やりとりの内容から必要と判断されれば、受診の案内が行われます。
Q. どのくらいで返信がありますか。
A. 返信までの時間についてはお約束できません。内容や時間帯によって変わります。急を要する症状がある場合は、電話など別の経路でご連絡ください。
Q. 治療中は毎週写真を送る必要がありますか。
A. 公式には週に一回の頻度で写真による診察を行うと案内されています。ただし具体的な運用は治療の内容によって変わるため、開始時に確認してください。
まとめ
Oh my teethのLINEを使ったやりとりについて、整理すると次のようになります。
- 🔴 場面は2つに分かれる — 検討段階の写真相談と、治療中の経過確認。目的も内容も違う
- 🔴 写真から読み取れるのは並びの状態まで — 前後の位置、噛み合わせ、歯を並べる場所の量は測れない
- 🔴 だからLINEでのやりとりは診断ではない — 見当をつけるための情報として扱う
- 検討段階では、手順・費用の構造・通院の頻度といった質問に答えられる
- 治療中は経過の共有が中心 — 判断は診察に基づく
- 文字と写真には制約がある — 指さして示せない、間欠的な変化は写らない、程度が伝わりにくい
LINEという経路の意味は、連絡の負担が低いことにあります。迷ったまま抱えるより伝えたほうが、判断は早くなります。

