受け口の原因と治療法について解説!

「受け口」や「しゃくれ」など、前に突き出た下顎にコンプレックスに感じていませんか?

受け口(下顎前突)で悩んでいる方は、決して少なくありません。

受け口は外科的手術が必要な場合もありますが、歯科矯正で治せるものもあります。

本記事では、受け口の原因と治療法について解説しています。

「受け口を矯正で治したい」という方は、ぜひ参考にしてください。

目次

受け口の種類と原因

受け口とは、舌の歯が上の歯より前に出ている状態のこと指します。原因によって治し方は異なるので、まずは受け口の種類を確認しましょう。

受け口は原因によって2種類に分けられる

受け口の原因は、遺伝や生まれつきの先天的な場合と、癖や発達の問題で起きる後天的な場合があります。

先天的な原因は「あごの骨格異常」によるもの、後天的な原因は「歯並びの乱れ」からきているケースが多いです。

あごの骨格異常による受け口の原因
・上顎よりも下顎が前に出ている(生まれつきを含む)
・下顎と比べて、上顎の発達が遅い

【歯並びの乱れによる受け口の原因】
・上の歯が内側へ傾いている
・下の歯が外側へ傾いている
・下の歯が上の歯より前に生えている

なお、生まれつきではない受け口は、生活習慣に原因が隠れている場合もあります。

特に、永久歯が生え出す前の9~10歳以下の子どものあごは、まだ骨がやわらかくて未成熟の状態です。

未成熟の時期に、唇を吸う・口呼吸・頬づえをつくなどの癖があると、受け口を引き起こしすこともあります。

また、下顎の過成長、上顎の未発達が原因で受け口となることもあるでしょう。

受け口の治し方

受け口を治す方法は、大きく分けると2つです。

歯科矯正のみで治せる場合と、外科的手術が必要な場合があります。

歯科矯正で受け口を治す

歯並びの乱れが原因で受け口となっている場合は、歯科矯正で改善が期待できます。

歯科矯正には、主に「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2種類あります。

受け口の治療では、下の歯を抜歯しスペースを埋めながら歯列全体を奥に下げていくことが多いです。

一般的にワイヤー矯正は、マウスピース矯正よりも歯を大きく動かすことが得意。

そのため、抜歯後のスペースを埋めるために、ワイヤー矯正を行うケースが多いといえるでしょう。

ただし、軽度の受け口であればマウスピース矯正で改善を図れる場合もあるので、まずは適性診断を受けてみましょう。

当院でもマウスピース矯正の適性診断を無料で行っています。30分ほどの検査で、ご自身の歯並びの状態がわかるので、お気軽にご相談ください。

→マウスピース矯正の無料適性診断を予約する(大阪心斎橋矯正歯科)

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外科的手術で受け口を治す

受け口の原因があごの骨格異常による場合は、歯科矯正のみで治すことが難しく、「セットバック」という外科的手術を行います。あごの骨を切って下顎を後方へ下げることで、改善を図ります。

子どもであれば外科的手術をせずに改善を目指せますが、大人は骨格が固まってしまっているため外科的な矯正治療が必要となるでしょう。

なお、手術が受けられるのは歯科医院ではなく、口腔外科や形成外科になるため注意しましょう。

受け口を治すのは早いほうがいい?

受け口は、できるだけ早期の治療をおすすめします。子どものうちから治療を始めたほうがいいケースもあります。

ここでは、子どもの受け口治療と受け口を放置するリスクを見ていきましょう。

子どもは成長を利用して治療ができる

大人と比べると、子どもは歯が動くスピードが速いため歯科矯正の効果も出やすいです。

あごの骨が未成熟な子どもの場合は、成長過程を利用しながら矯正治療を行うこともできます。

ちなみに、上顎の成長のピークは10歳前後で、4~6歳頃には7割程度まで成長が完了すると言われています。

子どもで受け口が気になる場合は、4~5歳頃までに一度歯科クリニックへ相談してみましょう。

ネットの情報の中には、割りばしやアイスの棒を使用し自宅で治す方法などが紹介されています。

基本的に自宅で行う自己流のトレーニングの効果はほとんど期待できず、筋肉や歯根に悪影響を与える可能性もあります。

専門的な知識のある医師の指示のもと、治療を受けることが大切です。

受け口を治さず放置するリスクとは

受け口を放置することには、外見のコンプレックス以外にもさまざまなリスクがひそんでいます。

胃腸にかかる負担
 噛み合わせが乱れることで咀嚼が不十分となり、栄養の吸収率が低下し胃腸への負担も大きくなります。
発音への影響

 発音するときに舌をうまく使えないことで、滑舌が悪くなることがあります。
 特に「サ行」や「タ行」の発音に影響を及ぼすケースが多くみられます。
虫歯や歯周病のリスク

 受け口の場合は歯並びも乱れてしまうことが多く、歯磨きをしてもすみずみまでブラッシングすることが
 できず食べかすや歯垢が残りがちとなります。

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受け口改善への第一歩は矯正の適性診断

受け口の原因が骨格異常の場合は外科的手術で矯正が必要となりますが、歯並びの乱れが原因であれば「マウスピース矯正」や「ワイヤー矯正」で改善が期待できます。

受け口の治療に年齢制限は基本的にありませんが、早期に治療を始めることをおすすめします。

自分の受け口の原因や治し方について、まずは歯科クリニックで診察を受け相談することをおすすめします。

当院はマウスピース矯正「Oh my teeth」導入クリニックです。

矯正の無料適性診断を実施しているので、「私の受け口が矯正で治るか知りたい」という方はぜひご相談ください。

→マウスピース矯正の無料適性診断を予約する(大阪心斎橋矯正歯科)

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