矯正後に使うリテーナーとは?期間や装着時間を解説

「リテーナー」とは、矯正後の後戻りを予防するための装置です。

装着することで、矯正終わりの安定していない歯をきれいな位置で維持できます。

本記事では、リテーナーの使い方をわかりやすく解説。利用する期間や装着時間などを紹介しながら、リテーナーをサボることによる影響もお伝えします。

これから矯正を始められる方やリテーナーを矯正後に利用する方はぜひ参考にしてください。

目次

矯正後に使うリテーナーとは?

リテーナーは歯科矯正終了後に使用する装置で、歯の後戻りを防ぐ役割を担います。

矯正治療が終わった直後は、歯がまだ不安定な状態のため、そのままにすると歯が元の位置に戻ろうとします。

それを防ぐためにリテーナーを装着して、歯列を正しい位置に固定できます。

リテーナーは通常、矯正後に1日中装着することが多く、正しい歯並びを維持するために不可欠です。

矯正後いつまで使う?リテーナーの期間と装着時間の考え方

リテーナーの保定期間は一般的に、「矯正治療にかかった期間」と同じくらい必要です。

例えば、1年間の矯正治療を受けた場合、その後も1年間リテーナーを装着することが推奨されます。最初は1日に20時間以上装着し、歯が安定してきたら徐々に装着時間を短縮します。

矯正後の歯並びは、毎日の歯ぎしりや加齢などで、少しずつ変化していくものです。

後戻りのリスクを減らすためには、できる限り長期間装着しつづけるのがいいでしょう。なお、リテーナーの装着方法や時間についても、歯科医師の指示に従うことが大切です。

矯正後に使用するリテーナーの3つの種類

矯正後に使うリテーナーは3種類に分けられます。

それぞれの特徴は以下の通り。

マウスピース型・歯並びに合わせて作成する
・透明だから目立ちにくい
・取り外しできる
プレート型・プレートにワイヤーがついている
・装着中に目立ってしまう
・取り外しできる
ワイヤー型・歯を直接抑える
・動きやすい部分でも歯を固定しやすい
・取り外しできない

リテーナーには、自分で取り外しができるタイプと、取り外しができないタイプがあります。

矯正治療を行うクリニックによって、指示されるリテーナーの種類は違うため、気になる方は事前に確認しましょう。

また、マウスピース型は目立たず透明なため、周りから気付かれにくいです。自由に取り外しができるため、つけ忘れがないよう自己管理が大切になります。

リテーナーをサボることによる影響

リテーナーの使用を怠ると、さまざまなリスクが生じます。以下のような影響が出ることもあるので、歯科医師の指示を守って利用してください。

・後戻りが起こりやすくなる
・装着した時に痛みが出る
・作り直しが必要になる

後戻りが起こりやすくなる

リテーナーをサボる回数が増えると、後戻りが起きやすくなります。後戻りが起こるとリテーナーが入りにくくなるため、装着時間に注意してください。

また後戻りが起こった場合は、再度矯正治療を受けることになり、費用が余計にかかるでしょう。

後戻りが起こってしまった場合、小さな歯並びのズレる程度なら、部分矯正などで対応可能です。

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装着した時に痛みが出る

矯正後にリテーナーをサボると、装着した時に強い圧迫感や痛みが出ることもあります。

そもそも矯正したばかりの歯は、動きやすく安定していない状態です。

もし痛みがあったとしても、リテーナーが装着できる場合は、そのまま利用しても問題ありません。しかし、痛みが我慢できない場合は、クリニックで相談する必要があります。無理やり装着すると、歯を痛める原因になるので気をつけましょう。

作り直しが必要になる

リテーナーが装着できなくなると、作り直さなくてはなりません。

リテーナーの作り直しの費用相場は、5,000円~50,000円程度です。クリニックで使うリテーナーの種類によって金額は違うため、事前に確認しておきましょう。

リテーナーに関するよくある質問

矯正後に利用するリテーナーに関して、よくある質問を紹介します。

矯正後にリテーナーは毎日つけるべき?

矯正後のリテーナーは基本的に、毎日つける必要があります。最初は装着時間が長く、食事の時以外のほとんど時間はリテーナーをつけて過ごします。

ただし歯並びが安定してきたら、装着時間を少しずつ短くすることができるでしょう。

最終的には夜だけの装着になり、日中はリテーナーなしで過ごせるようになります。

リテーナーはいつまでつける?

一般的に、矯正治療にかかった期間と同じくらいの期間、リテーナーをつけることが推奨されています。リテーナーの装着についての判断はクリニックによっても異なるので、歯科医師と相談して歯並びを維持していくことが大切です。

リテーナーを1日サボったらどうなる?

リテーナーを1日サボった程度では、歯が大きく動くことはありません。しかし、矯正終了したばかりの時期は歯が後戻りしやすいため、できる限り装着時間は守るようにしましょう。リテーナーの装着を続けることで、その後の歯並びの状態が大きく変わります。

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リテーナーは何年くらいつける?

一般的には、1年から2年ほど装着することが推奨されています。数年間はリテーナーが必要であり、歯の後戻りを防ぐために重要な工程です。リテーナーの装着を習慣化して、よくなった歯並びをキープしましょう。

矯正後はリテーナーを毎日装着しよう

矯正後、リテーナーは毎日装着することが大切です。リテーナーを適切に使用し、装着期間を守ることで、理想的な歯並びを維持できます。

また、サボってしまっても短時間であれば、すぐに歯が動くことはありません。長期間利用しない場合は、少しずつ歯が移動してしまうため注意しましょう。

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