やってみたいけれど、いくらかかるのか見当がつかない。そう思って金額を見にいくと、今度は幅の広さで手が止まります。1回分の料金が並んでいるものもあれば、総額として大きな数字が出ているものもある。自分がどちらに近いのかが分かりません。
幅があるのは、総額を動かしている要素が人によって違うからです。公益社団法人 神奈川県歯科医師会の解説も、ホワイトニングの効果や経過には個人差があり、歯質、着色の程度、口腔内環境、生活習慣、使用状況等によって異なるとしています。単価が分かっても、自分が何をどこまでやるのかが決まらないかぎり総額は出ません。逆に言えば、その要素さえ押さえておけば、料金表を見たときに自分の数字を組み立てられます。
総額を動かす4つと、予算が先に決まっている場合の考え方を順に見ていきます。
同じ「ホワイトニング」でも、費用の出方が違う
まず押さえておきたいのは、方式によって費用の発生のしかたが変わることです。
一度きりで終わる形と、積み上がる形
自宅で薬剤を使う方法では、使った分の薬剤が要ります。歯科医院で受ける方法について、ホームとオフィスを比較した解説は、複数回の施術を要する場合があるとしています。1回で完結するとはかぎらないぶん、受ける回数が増えれば負担も増えることになります。
片方は使った量、もう片方は受けた回数。同じ言葉で呼ばれていても、増え方の形が違います。
自宅で進める場合に白さがどう変化し、いつまでかかるのかはホームホワイトニングは何ヶ月かかる?白くなるまでと戻るまでの進み方にまとめました。歯科医院で受ける場合に1回で終わるのかどうかは、オフィスホワイトニングは1回で終わる?回数・持ち・しみやすさの関係のほうで扱っています。
医院ごとに設定も異なる
ホワイトニングは自由診療なので、料金は医院がそれぞれ設定します。同じ方式でも金額がそろわないのはこのためです。
つまり「相場」を探しても、自分の総額に近づく道具にはなりません。必要なのは、自分の総額を組み立てるための材料です。
総額を動かしている4つのこと
自分の場合を組み立てるとき、効いてくるのは次の4つです。
- どの方式で進めるか
- どこまで白くしたいか
- どのくらい保ちたいか
- 人工物をどうするか
この4つが決まると、総額の形が決まります。逆に、どれかが決まっていないと金額は出ません。ひとつずつ見ていきます。
①どの方式で進めるか
方式は、費用の出方だけでなく、進み方そのものを決めます。
ホームとオフィスを比較した解説は、それぞれの特徴を3点ずつ挙げています。自宅で行う方法は、時間の制約が比較的少ないこと。白さが比較的長期間にわたり維持されやすいこと。そして色調の変化が自然に得られやすいこと。
歯科医院で受ける方法は、短期間で効果を実感しやすいこと。医療従事者の管理の下で行われるため安全性に配慮した施術になること。そして重要な行事が控えている場合にも適していること。
それぞれに注意点も挙げられている
同じ解説は、注意点も方式ごとに挙げています。自宅で行う方法については、使用時間や継続状況など自己管理の状況が治療効果に大きく影響すること、効果を得るには自分自身で正しい使用方法を守り継続的に実施することが重要であることが挙げられています。
歯科医院で受ける方法については、一時的に歯がしみる症状が生じる場合があること、自宅で行う方法と比べて知覚過敏症状が生じやすい傾向があること、複数回の施術を要する場合があることが挙げられています。
費用の観点で見ると、前者は「続けられるか」が結果を左右し、後者は「回数」が負担に直結する、という違いになります。
費用だけで方式を選ぶものではない
金額の話をしていると、安いほうを選ぶという結論に流れがちです。ただ出典は、費用ではなく生活スタイルや管理の状況に適した方法を選ぶことを重要としており、その前提として歯科医師の診察と十分な説明を受けることを挙げています。
自宅で使う方法を選んだ場合、続かなければ効果に影響が出ると出典が指摘しているとおりです。方式は、費用と生活の両方から決める部分になります。
②どこまで白くしたいか
目標をどこに置くかで、必要な回数や期間が変わります。ここが総額に直結します。
目標が遠いほど、積み上がる
もともとの歯の色から目標までの距離が長ければ、そのぶん回数か期間が必要になります。同じ方式を選んでも、人によって総額が変わるのはここが理由です。
「上限まで」を目標にすると、金額が読めなくなる
知っておきたいのは、目指せる白さそのものに幅があることです。ホワイトニング前に知っておきたいことをまとめた解説によれば、もともと黄色っぽい歯やグレーがかった色の歯の場合、見た目は明るくなっても純白にするのは難しいとされています。
限界まで白くしようとすると、どこで終わるのかが決まりません。終わりが決まらなければ、総額も決まらない。どこで止めるかを先に決めることは、費用を決めることでもあります。
上限は、口の中の状態でも決まる
もうひとつ、目標を制約するものがあります。前歯に詰め物や被せ物が入っていて、それを作り直さないと決めた場合、周りの歯をそれ以上明るくすると差が開いていきます。つまり人工物の色が、事実上の上限になります。
このとき目標を上げるには、人工物のほうを作り直す必要が出てきます。②と④は別々の要素に見えて、実際にはつながっています。
③どのくらい保ちたいか
白くした状態は続きません。ここをどう考えるかで、一度きりの費用になるか、続く費用になるかが分かれます。
単発なのか、続けるのか
予定に合わせて一度整えたいだけなら、必要なのはそこまでの費用です。長く保ちたいのであれば、戻ってきた色をまた戻す分が乗ります。
戻る早さは方式によって違います。同じ解説は、歯科医院で受ける方法の注意点として、治療後の色調の後戻りが自宅で行う方法より早い点を挙げています。保つことを重視するなら、この差は回数として効いてきます。
続けた場合に費用がどう積み上がるかは、ホームホワイトニングは何ヶ月かかる?白くなるまでと戻るまでの進み方で具体的に整理しています。
④人工物をどうするか
見落とされやすいのが4つめです。
ホワイトニング前に知っておきたいことをまとめた解説は、詰め物や被せ物のある部分には色の変化がおきないため、周りとの色の違いが出てしまうと述べています。
合わせるなら、別の治療になる
周りの歯が明るくなったときに人工物との差が気になるなら、人工物のほうを作り直して色を合わせることになります。これはホワイトニングではなく別の治療なので、ホワイトニングの料金として示されていないのが一般的です。
前歯に人工物が入っている場合、ここが総額を大きく動かすことがあります。金額を調べる前に、自分の口の中に人工物があるかどうかを確認しておくと、見積もりの前提が変わります。
4つのうち自分に効いてくるのがどれかは、口の中を見たうえでの相談で絞れます。オンライン診療でのカウンセリングは無料で受けられます。
料金表を見るときに確かめる3つ
4つが自分の中で決まっていれば、料金表は読めるようになります。確かめるのは次の3点です。
その金額の単位は何か
示され方は医院によって異なります。その金額が1回分なのか、まとめた金額なのか、月ごとなのか。ここが分からないまま数字だけを並べて小さいほうを選ぶと、比べているものがずれます。
単位が分かって初めて、自分の想定回数や想定月数を掛けられます。
含まれているものと、含まれていないもの
診察や検査の扱い、マウスピースを作る分、薬剤を追加する場合の扱い。どこまでが提示額に入っているのかは、確かめないと分かりません。単位を揃えたうえで、次に聞くのはここです。
続ける場合はどうなるか
一度で終わる想定の金額なのか、続けることを前提にした金額なのか。保つことまで考えているなら、2回目以降の扱いも合わせて確認しておくと、あとから増える部分が減ります。
予算が決まっている場合の考え方
上限が先にあるとき、まず突き合わせたいのは金額そのものではありません。
予算にも「形」がある
予算には2つの形があります。毎月ここまでなら出せる、という形。もうひとつは、貯めてから一度に出せる、という形です。
この形が料金の形と合っていないと、上限を当てられません。毎月2万円までという予算に対して一式の料金が示されても、収まるかどうかは分割の可否次第になります。逆に、一度に用意できる額が決まっている人にとっては、月ごとの料金は「何ヶ月続けるか」を決めないと総額が出ません。
つまり最初にやることは、自分の予算の形と、検討している方式の料金の形を合わせることです。ここが合っていれば、あとは想定する回数か月数を掛けるだけで上限に当てられます。
先に決まるものと、あとから動かせるもの
人工物があるかどうかは、自分では変えられません。方式も、生活と管理のしかたから決まる部分が大きく、費用のために無理に選ぶと続かなくなります。
一方で、目標の白さと保つ期間は、あとからでも調整できます。 予算に収めたいときに動かすのは、こちらの2つです。
目標を下げるより、保つ期間を区切るほうが読みやすい
同じ予算内に収めるとき、白さの目標を下げる方向と、保つ期間を短くする方向があります。
目標を下げるのは、下げた結果どうなるかが事前に想像しにくい調整です。対して保つ期間を区切るのは、「まず一区切りやってみる」という形にできるため、かかる費用の範囲が先に見えます。予算の見通しを立てるという意味では、後者のほうが扱いやすくなります。
「一区切り」をどこに置くか
続けるかどうかを最初に決める必要はありません。一区切り進めてみて、色の変化を見てから続けるかを判断する、という進め方ができます。
ただし一区切りの置き方は複数あります。目標に一度届くまでを一区切りとする置き方、あらかじめ月数を決めておく置き方、次の予定の日までとする置き方。どれを選ぶかで、見込む費用の範囲が変わります。
予算が先にある場合は、月数で置くのが読みやすいやり方です。かかる範囲が最初から確定するためです。目標で置くと、届くまでの期間が動いたときに費用も動きます。
相談のときの聞き方
「いくらですか」と聞くと料金表が出てきますが、それは自分の総額ではありません。4つの要素を使って聞くと、返ってくるものが変わります。
- 自分の歯の色から、どのあたりを目標にすると何回・何ヶ月くらいになりそうか
- その目標までにかかる費用と、そのあと保つ場合にかかる費用は分けるとどうなるか
- 提示された金額に含まれているもの、含まれていないものはどれか
- 人工物が入っている歯はあるか。合わせる場合はどのくらいかかるのか
予算を先に伝えて構いません。上限が分かっていれば、その中で何ができるかを前提に話を進められます。
当院の場合
4つの要素のうち③にあたる「続ける月数」で総額が決まる形が、当院のホームホワイトニングです。料金は月ごとの提示になります。
マウスピースの作成を含む初月が22,000円(税込)、以降は月あたり11,000円(税込)。矯正などでマウスピースをすでにお持ちの場合は、初月から月あたり11,000円(税込)になります。
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、マウスピースをお持ちでない方が初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)・2ヶ月目以降11,000円/月(税込)、マウスピースをお持ちの方が初月から11,000円/月(税込)です。期間・回数は歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
毎月のお届けは自動で続く形なので、止める場合は次の決済日の前日までにご連絡ください。なお医療行為にあたるため、診察・処方後のキャンセルや返金は承っていません。一区切りを月数で置く場合は、この点も含めて相談してください。
よくある質問
Q. 金額を抑えたものを選ぶと、効果は落ちますか。
A. 金額は、方式と、その金額に何が含まれているかで動きます。方式が違えば費用の出方が変わりますし、同じ方式でも含まれるものが違えば金額は変わります。比べるときは、金額の大小よりも中身を確認するほうが確実です。
Q. あとから追加の費用がかかることはありますか。
A. 目標に届くまでの回数や期間が想定より延びた場合、その分の費用は増えます。また、人工物の色を合わせる場合は別の治療になります。始める前に、どこまでが提示された金額に含まれるのかを確認しておくと、あとからのずれが小さくなります。
Q. 保険は使えますか。
A. ホワイトニングは自由診療で、保険は適用されません。料金を医院がそれぞれ設定しているのはこのためです。
Q. 予算を伝えて相談してもいいですか。
A. 構いません。上限が分かっていれば、その範囲で目標と期間をどう置くかという話にできます。金額を聞いてから考えるより、判断は早く進みます。
まとめ
ホワイトニングの値段について整理すると、次のようになります。
- 幅があるのは、総額を動かす要素が人によって違うから — 相場を探しても自分の数字は出てこない
- 総額を決めるのは4つ — 方式/目指す白さ/保つ期間/人工物の扱い
- どこで止めるかを決めることが、費用を決めること — 目指せる白さには上限があり、限界を目標にすると総額も決まらない
- 人工物を合わせる場合は別の治療 — ホワイトニングの料金表には載っていない
- 予算が先にあるなら、動かすのは目標と保つ期間 — 方式と人工物は先に決まっている部分が大きい
金額を調べるより先に決めておきたいのは、どのくらいの白さを、どのくらいの期間保ちたいのかという点です。ここが決まると、料金表の数字が自分の総額に変わります。
出典
大阪心斎橋矯正歯科のホワイトニング
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- しみる症状に備えた知覚過敏抑制剤を同梱。経過はLINEでご相談いただけます
※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月から11,000円/月(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

