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歯列矯正で顔の印象が変わる?マイナスに感じる原因と避け方

歯並びは治したい。でも顔全体の印象まで変わってしまうなら考え直したい。抜歯を含む治療計画を提示された段階で、そう思い直す方は少なくありません。

このとき困るのは、調べても良い変化の情報ばかりが出てくることです。横顔が整う、口元のバランスが良くなる。歯科医院のサイトには、そういう内容が中心に載ります。当サイトも医院である以上、同じ傾向を持っています。

しかし判断するには、反対側の情報も要ります。矯正によって顔の印象がマイナスに感じられることは、実際にあります。ただしその原因は一つではなく、戻りうるものと、治療計画そのものに由来するものに分かれます。この違いによって、どの段階で気をつけるべきかが変わります。

この記事では、印象が悪くなったと感じられる原因を整理したうえで、治療前・治療中それぞれにできることを見ていきます。

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※自由診療。2020年1月~2023年7月Basicプランの実績値(戻り防止器具をつける保定期間を除く)。マウスピースを破損、紛失した場合などは別途料金が発生します。上下前歯の部分矯正プランを120回払いで支払う場合の分割支払い金額(初回3,519円総額420,019円)。

目次

実在の人物の例が判断材料になりにくい理由

先に、情報の探し方について触れておきます。

治療前後が公開されている人なら比べられる、という発想

顔の変化を確かめたいとき、治療前と治療後の姿が公開されている人を探すのは自然な発想です。自分では変化を想像しにくいため、実例を見たいと考えるのは無理もありません。

同じ期間に別の要素が同時に進行している

ただ、この方法には難しさがあります。矯正は数ヶ月から年単位で続くものです。その間に、加齢、体重の変化、髪型やメイク、撮影時の照明や角度といった要素が同時に進んでいます。

さらに、公開されている画像は撮影条件が揃っていません。同じ人物でも、レンズや照明が違えば輪郭の見え方は変わります。

矯正の影響だけを切り出すことはできない

つまり、変化があったとしても、その中から矯正によるものだけを取り出すことは外部からはできません。さらに言えば、矯正を受けたかどうか自体、公表されていなければ確かめようがありません。

これは情報の信用度の問題というより、方法として成立しないという話です。

個人の投稿にも同じことが当てはまる

これは公開されている人物に限った話ではありません。SNSで見かける「矯正して老けた」という投稿にも、同じ制約があります。

投稿している方の実感は本物です。ただ、その変化のうちどこまでが矯正によるもので、どこからが同じ期間に起きた別の要因によるものかは、投稿からは分けられません。年齢も、生活も、もともとの歯並びも、治療計画も、読み手とは違います。

さらに、こうした投稿は変化を強く感じた人ほど発信しやすいという偏りもあります。何も感じなかった人がわざわざ投稿することは多くありません。目にする件数が、起きやすさを表しているわけではないということです。

機序から見るほうが自分に当てはめられる

そのため本記事では、特定の人物の例には触れず、何が起きうるのかを機序の側から見ていきます。そのほうが、自分の場合に当てはめられます。

マイナスに感じられる変化の原因

実際に挙げられている原因を整理します。

原因内容戻りうるか
抜歯にともなう口元の後退前歯を後方へ下げることで唇のふくらみが減る治療計画に由来する
口元が平坦になる歯が後退すると唇の張りが変わる治療計画に由来する
一時的な体重の減少食べにくさから痩せ、顔の印象が変わる戻りうる
噛む回数や口周りの使い方の変化痛みや食事制限により変わる戻りうる

抜歯にともなう口元の後退

前歯を後ろへ下げると、それを支えていた唇のふくらみが減ります。その結果、ほうれい線が目立つように感じられたり、頬がこけて見えたりすることがあります。

もともと口元の突出が強く、それを大きく改善する計画であるほど、変化の幅も大きくなります。口元の後退そのものについては抜歯矯正で口元が引っ込みすぎるのは起こる?で詳しく扱っています。

口元が平坦になる

歯が後方へ移動すると、唇の張りが変わります。横から見たときの口元のラインが平坦になり、さみしい印象に感じられることがあります。

同じ変化でも、すっきりしたと感じる方と、物足りないと感じる方がいます。ここは好みが分かれる部分です。

一時的な体重の減少

矯正中は食べにくさから食事の量や内容が変わることがあります。その結果として体重が落ちると、顔の脂肪も減り、印象が変わります。

これは矯正そのものによる変化ではなく、生活の変化を経由した影響です。

噛む回数や口周りの使い方の変化

痛みがあると、無意識に噛む回数が減ったり、片側で噛むようになったりします。装置に慣れるまで口を大きく動かしにくいこともあります。こうした使い方の変化が、口周りの印象に影響することがあります。

戻るものと戻らないものがある

前の表で分けたとおり、原因は性質によって2つに分かれます。ここが本記事でもっとも重要な点です。

戻りうる要素

体重の減少や、噛む回数・口周りの使い方の変化は、生活が元に戻れば変わりうるものです。装置に慣れて普通に食べられるようになれば、体重も戻っていきます。

治療計画に由来する要素

一方、前歯を最終的にどの位置に置くかは、治療設計そのものです。抜歯を含めるかどうか、どのくらい後方へ動かすか。これは計画の段階で決まり、治療が終わってからの調整には限りがあります。

対処のタイミングが違う

したがって、注意を向けるべき時期が変わります。

  • 戻りうる要素 → 治療中や治療後に対処できる
  • 計画に由来する要素治療を始める前に確認する

「起きてしまったらどうするか」を考えるより、どちらの性質のものかを見分けて、それぞれの時期に手を打つほうが実際的です。後半で、それぞれの段階でできることを見ていきます。

「変わった」と「悪くなった」は別のこと

もうひとつ、切り分けておきたいことがあります。

見慣れた顔が変わること自体への違和感

人は自分の顔を毎日見ています。そのため、わずかな変化にも気づきます。そして見慣れたものが変わること自体に、違和感が生じます。

この違和感は、変化が良い方向か悪い方向かとは別に発生します。改善したはずの変化に対しても、しばらくは「なんとなく落ち着かない」と感じることがあります。

周囲の反応と食い違うことがある

治療の直後は、本人がもっとも変化に敏感になっています。周囲に「変わった?」と聞いても気づかれない、あるいは「良くなった」と言われるのに自分では納得できない。そういう食い違いが起こるのはこのためです。

時間とともに評価が変わることもある

見慣れてくると、同じ顔に対する評価が変わることがあります。直後の印象がそのまま定着するとは限りません。

ただし「気のせい」ではない

一方で、これを理由に不安を片づけてしまうのも正しくありません。主観的な違和感と、実際の変化は混ざって現れます。気になる点があれば、感覚の問題として自分で処理せず、担当の歯科医師に伝えて構いません。

自分の場合にどういう変化が見込まれるのかは、治療計画の段階で確認できます。診察料・検査料が無料であれば、費用をかけずに相談できます。

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治療前に確認できること

計画に由来する変化については、始める前が対処のタイミングです。

前歯を最終的にどこに置く計画か

これが中心の質問になります。現在の位置からどのくらい後方へ動かすのか。数値で示してもらえると、変化の幅を把握しやすくなります。

抜歯を含む場合の考え方

抜歯を含めるかどうかは、必要なスペースの量から判断されます。ただし中間の帯域では、抜歯を含める方針と含めない方針のどちらも成り立つことがあります。その場合、前歯をどこに置くかという方針が判断を分けます。

この仕組みについては矯正で抜歯が必要な理由|不足するスペースの量から判断される仕組みにまとめています。

シミュレーションで確認する

治療計画の段階では、歯がどう動いていくかをシミュレーションで見ることができます。ただしこれは歯並びのシミュレーションであり、顔全体の変化を予測するものではありません。歯の最終的な位置は分かりますが、唇や頬がどう見えるかまでを再現するものではない、という点は理解しておく必要があります。

それでも、前歯がどこまで動くのかを数値と画像で把握できることには意味があります。

希望は計画を立てる前に伝える

口元の見え方について希望がある場合、計画ができてから伝えるより、立てる前に伝えるほうが反映されやすくなります。「口元はあまり下げたくない」「今の雰囲気を保ちたい」といった希望は、治療の目標設定に関わる情報です。

言いにくいと感じる方もいますが、仕上がりの方向性を共有することは治療計画の一部です。

治療中や治療後にできること

戻りうる要素については、途中でも対処できます。

食べられるものを工夫する

痛みがある時期は食事が偏りやすくなります。噛まずに食べられるもので栄養を補うなど、量を落としすぎない工夫が体重の減少を抑えます。

口周りを動かす

口周りの筋肉や表情筋を意識的に動かすことが有効とされています。「あいうえお」と大きく口を動かす、口をすぼめたり膨らませたりするといった方法が挙げられています。ただし、これらの効果には個人差があります。

気になる時点で伝える

変化が気になる場合は、次の通院を待たずに伝えて構いません。治療中の不安全般についてはインビザラインをやらなきゃよかった?後悔しやすい時期とその理由を解説でも扱っています。

変化そのものについて知りたい場合

顔の変化については、観点ごとに別の記事で扱っています。

輪郭やフェイスラインがどう変わるのかについては歯科矯正で輪郭が変わる?フェイスラインの変化について解説に、変化が出やすい部位や時期をまとめています。

横顔の見え方については矯正で横顔やEラインは変化する?変わりやすい症例を紹介で、どういう症例で変化しやすいかを扱っています。

抜歯と顔の変化の関係については八重歯を抜くと顔はどう変わる?抜歯が後悔すると言われる理由を解説に、抜歯を伴う場合の変化と、後悔につながる理由をまとめています。

口元の突出そのものが気になっている場合は口ゴボは歯科矯正でなおすべき?原因や治療するメリットを解説もご覧ください。

治療前に見通しを確認するには

マウスピース矯正 Oh my teeth では、診察料・検査料は無料です。検査のうえで治療計画を立て、3Dシミュレーションで治療後の歯並びを確認できます。前歯をどのくらい動かす計画かも、この段階で説明を受けられます。

前述のとおり、シミュレーションで確認できるのは歯並びの変化であり、顔全体の見え方を予測するものではありません。それでも、計画の内容を事前に把握しておくことは、後から「聞いていなかった」という状況を避けることにつながります。

歯を動かす期間は治療範囲によって変わり、後戻りを防ぐ保定期間は別に必要です。

自由診療に関する注記

マウスピース型矯正装置による歯列矯正は自由診療(保険適用外)です。マウスピース矯正 Oh my teeth の標準的な費用はLiteプラン 150,000円(税込・平均約2ヶ月)、Basicプラン 330,000円(税込・平均約3ヶ月)、Proプラン 660,000円(税込・平均約6ヶ月)です。記載の期間は歯を動かす矯正期間であり、後戻りを防ぐ保定期間は含みません。主なリスク・副作用として、歯の痛みや違和感、歯根吸収、歯ぐきの退縮に伴うブラックトライアングル(歯と歯の間の隙間)などが生じる場合があります。IPRを行う場合はエナメル質を削るため、知覚過敏が生じることがあります。重度の歯周病や顎関節症のある方、骨格性の不正咬合が強い方などは治療をお受けいただけない場合があります。なおLiteプランには安心保証制度・ワイヤー補償は付帯しません(Basic・Proプランのみ)。

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よくある質問

Q. 抜歯をしなければ顔は変わりませんか?

抜歯を含まない場合でも、歯の位置が変われば口元の見え方は多少変わります。ただし前歯を大きく後方へ動かす計画に比べると、変化の幅は小さくなる傾向があります。どの程度かは、動かす量によって変わります。

Q. 変わってしまった場合、元に戻せますか?

原因によります。体重の減少や口周りの使い方による変化は、生活が戻れば変わりうるものです。一方、前歯の位置による変化は治療設計に由来するため、戻すとなれば再び動かすことになります。だからこそ、計画の段階での確認が要点になります。

Q. どのくらいの人に起こるものですか?

割合を示せるだけの信頼できるデータを、当サイトでは持ち合わせていません。数字を挙げている情報を見かけることもありますが、出所が確認できないものは扱わないようにしています。頻度ではなく、自分の計画がどういう内容かで判断するほうが確かです。

Q. 治療前に顔の変化まで予測できますか?

歯並びのシミュレーションでは、歯がどこまで動くかを確認できます。ただし唇や頬の見え方まで再現するものではありません。前歯の移動量を知ったうえで、その変化をどう受け止めるかを考えることになります。

まとめ

歯列矯正で顔の印象がマイナスに感じられることは、実際にあります。原因は、抜歯にともなう口元の後退のように治療計画に由来するものと、一時的な体重の減少のように戻りうるものに分かれます。この2つは対処の時期が違い、前者は治療を始める前、後者は治療中や治療後に手を打つことになります。

また「変わった」と「悪くなった」は別のことです。見慣れた顔が変わること自体への違和感は、変化の良し悪しとは別に生じます。ただしそれを理由に不安を片づけず、気になる点は伝えて構いません。

実在の人物の例については、加齢や体重、撮影条件といった要素が同時に進行しているため、矯正の影響だけを切り出すことはできません。参考にするより、自分の治療計画で前歯をどこに置くのかを確認するほうが確かな判断につながります。

出典

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